金上場30周年記念、特別寄稿

「商品先物業界が生まれ変わった日」

ドットコモディティ投資家育成プロジェクト「THE MASTERS」専属講師
小次郞講師投資塾々長、小次郎講師

1982年の金上場は我々商品先物業界に携わる人間には忘れられない輝かしい想い出です。

金上場以前、東京工業品取引所は、東京繊維商品取引所と呼ばれ、綿糸や毛糸を中心に売買していたのです。地方の取引所では乾繭(かんけん)などという当時でもみんな読み方がわからなかった銘柄が主流だったりしました。東京穀物商品取引所はありましたが、中心的な銘柄は小豆でした。赤いダイヤって聞いたことありませんか?小豆相場の物語です。ほんとに市場全体が博打場のような雰囲気だったのです。

金の上場は業界の悲願でしたが、当時新入社員だった我々は、金の上場など出来るはずがないと思っていましたね。すみません。だって、糊のきいたカッターシャツにキンキラのカフスをして、パンチパーマでロレックスの時計をしているような幹部社員だらけだったのです。そんな人達が金を取り扱うなんていかにもじゃないですか。

それが実現出来たのは当時の政調会長安倍晋太郎さんの力だったと言います。安倍さんが「日本にも金の公設取引所が必要だ」と言ってくれて、そのおかげで実現できたんだそうです。ああいう、力があり、先見性があり、自分で責任をとるタイプの政治家がどうしていなくなったんですかね。

その当時のスローガンは「小さく生んで大きく育てる」ということでした。当時も金ブームでしたが、豊田商事や、海外商品先物、ブラックマーケットなど詐欺まがいの商売が横行していたのです。だから、短期間に金の売買を増やすのではなく、ともかく金だけは信用第一でやっていこうという思いがありましたね。同じ顧客とのトラブルでも、金市場でトラブルを起こしたら許されないという雰囲気でした。

だから、時間はかかりましたが、金が業界を救いました。ほんとに業界が一変しましたね。きちんとした金融業界に意識まで変わりました。その後、白金などの貴金属、原油から石油製品、とうもろこしや粗糖の上場など、上場ラッシュへとつながるわけですが、全ては金の上場がきっかけでした。

ただ全てが順風満帆だったわけではありません。
金は1980年、ソ連のアフガン侵攻で暴騰してグラム6000円を超えたところがすっ天井でそれからは下落一方だったんです。その下落がストップするのが1999年ですから、金が上場された後は、買えば下がる買えば下がるの連続だったんです。

でも下がっても、金は魅力がありましたね。下がった時にはみんな納会で現受けしたものです。金の現物(1キロバー)を触ったことがありますか?一見すると意外に小さいんですけど、手にしたときの重み、これはすごいです。そしてあの色あせない輝き。金は人間を虜にします。あらゆる投資の中で金は保有している喜びを一番与えてくれる商品なんです。

金上場30年周年ほんとうにおめでとうございます。
金のおかげで、私は今、胸を張って、商品先物取引って本当に魅力的だ!と言うことができます!

小次郎講師(本名手塚宏二)

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