コメ相場の変動要因

 沖縄ではすでに27年産新米が収穫され、出回り始めている。鹿児島・種子島コシヒカリや高知・南国そだちの収穫は7月中旬から、佐賀・七夕コシヒカリは7月末から収穫が始まる見込み。千葉ふさおとめは生育が早く、盆前にも出荷される可能性がある。このように27年産米の生育は概ね順調で、全般的に早めに推移しているが、6月以降、九州など西日本を中心に、長雨や日照不足による影響が指摘され、収穫量や品質に不安が出ている地域がある。また、気象庁は「エルニーニョ現象が冬まで続く可能性が高い」と予想、さらに台風の発生やその進路によっては、出回り時期が遅れるなどの影響が出る可能性もあり、今後の天候にはまだ注意が必要だ。

 27年産米の価格水準については、全農が卸売業者に提示した事前契約(収穫前契約)の基準価格が当面の目安となる。基準価格は26年産米の相対価格より4~11%程度上げた設定で、例えば、茨城コシヒカリは1万3,000円(26年産相対比4%アップ、+500円)と設定された。また、概算金についても「流通経費の削減とともに、可能な限り追加払いを織り込んで、4~11%を下限とし、最大限の設定を目指す」としている。ただ、7月末が申し込み期限の収穫前契約に対し、卸売業者は「作柄を含めた需給環境が不透明なことを理由に、慎重な姿勢を見せている。売り急ぎ防止対策で隔離しているものも含めた26年産米在庫の存在も、契約が進まない要因のひとつになっている。全農はこの事前契約の交渉結果を27年産米概算金試算の根拠にするとの方針を示しているため、交渉の進捗が注目される。

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