分岐点を迎える原油相場

 北海ブレントは120ドルの大台に乗せている。昨年8月1日に120.40ドルを示現して以来の120ドルの大台乗せである。ちなみに期近ベースでの昨年の高値は4月11日の127.02ドル。イランの核開発進展やシリアの政情不安などの地政学的リスク拡大、欧州の大寒波が影響し、当初から120ドル示現は予想されていたが、ようやく示現したことで、目先的な達成感も考えられる。北海ブレントにとって120ドル台の取引は昨年の経験からも限定的だったこともあり、正念場を迎えたともいえる。欧州の寒波は今後緩むとみられ、120ドル台を買い進むにはイランのリスク拡大が必要となる。
 当初、北海ブレント買い・NY原油売りのスプレッドが活発化していたが、ここではNY原油も上伸しており、スプレッドの仕掛けよりも石油の買い一辺倒の商状となっている。米国の強気の経済指標を好感しつつ、NYダウは3年9ヶ月振りの高値を示現している。
 米国での石油需要は長期低迷しており、回復の兆しはみられないが、NY石油製品が一足早く上伸し、それに遅れてNY原油が買い直され、100ドルの大台を久しぶりに回復している。石油製品は欧州からの輸入減を警戒して買い進まれたとみられるが、米国の需給がタイトでないため、やや行き過ぎの感もする。需給環境を踏まえると、NY石油製品の値位置は説明のつかないほどの高値水準ともいえる。
 ところで、NY原油期近4月限の16日の高値は103.01ドルで、昨年11月17日の103.08ドルに肩を並べる水準となっている。その後、12月16日に93.27ドルの安値を示現した後、年明けの1月5日に104.10ドルを示現している。その後、2月2日に95.81ドルまで売られた後、現在までの切り返しの動きで、チャート上では三尊天井を形成しつつある。103ドル台前半で今後上げ渋る動きをみせれば、三尊天井につながるとみられ、その後一気に100ドルを下回ることも想定される。テクニカル面での分岐点を迎えつつある。

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