ファンダメンタルズの改善期待薄で、白金は長期下落基調へ

 期近7月限の整理商いを伴って急落したNY白金だったが、6月の下落幅の半値戻り完了後に、再び大きく売られ、現時点では1000ドルを意識する軟調地合いをみせている。
 期近10月限に取引中心限月が移行しているが、その期近10月限は過去2年、整理商いを強いられる9月には100ドル以上の大幅安を強いられている。その前の自律反発局面も期待されたが、1100ドルを壁にして戻り切れなかった。
 ファンダメンタルズの弱さが改善されず、一層、需要低迷に拍車をかける状況に陥ったためで、ここでの売り材料はギリシャ情勢による欧州景気の不透明さ、さらに中国の景気減速懸念が挙げられる。
 白金の自動車用触媒需要の大消費地は欧州であり、触媒需要の半分程度を占める。ようやく自動車販売も改善の兆しをみせていたが、ギリシャの債務問題で、欧州市場の景気に与える影響を危惧するムードが高まっている。欧州に次ぐ触媒需要は日本であるが、自動車販売が低調で、売れ筋のほとんどが白金を触媒として使用していないのが現状である。
 宝飾用に関しては中国が最大の消費国であるが、ここ数年は頭打ちの状況で、景気減速懸念や株価の急落もあり、一段の需要の落ち込みが懸念されている。
 需要面での改善が期待できない中、供給に関しては全く問題はない。南アでの一次供給は順調であり、ストライキのリスクもないという。リサイクルなどの二次供給も世界的に拡大している。需要低迷、供給拡大を背景にして、投機筋は白金市場でまた売り攻勢をかけており、日柄的には1000ドル割れは時間の問題で、9月に急落する値動きを考慮すれば、900ドル以下も視野に入っているとみるべきである。

NYPT

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