急落するゴム相場の行方

 ゴム相場は大きく値を崩している。7月8日の日中取引で全限が2度にわたるサーキットブレーカーが発動されるとともに、下げ幅が10円を超える今年最大の下落幅を記録。また夜間取引の時点で全ての限月が一代の安値を更新した。

 先限は一時200円飛び台まで下落し、更にその後の夜間取引では200円の大台を割り込んで199.4円まで下落した。今年4月中旬以来ほぼ3カ月ぶりの安値をつけると同時に、6月の直近高値247.9円から48.5円の下げとなった。下落率は19.6%。この動きにより、今年4月以降の上げ幅のほぼ全てが失われる結果となっている。

 気がかりなのは、昨年10月の底値173.8円と今年4月の安値194.0円の安値とを結んだ線、下値抵抗線の延長上にある204~206円付近にある下値支持ポイントを下抜いた点である(チャート参照)。この動きに伴い、東京ゴムの大勢トレンドが上向きから下向きへと暗転したと考えられる上、昨年10月の安値で大底が形成されたとの見方をも否定されたのではないかと受け止められる。ただし、4月9日の安値を割り込まず、195~196円付近までの下落で歯止めをかけることができれば、そこでダブル底となり新しい波動が形成されるチャンスが残されている可能性はある。

 微視的に見るなら、今回の破壊的な相場下落の犯人は「ギリシャ問題」である。ギリシャの放漫な財政運営が招いた金融システムへの不安は、世界同時株安を招いた。この影響を大きく受けた市場の一つが中国株式市場。指標の上海総合指数は、6月中旬の最高値5200ポイントから7月8日に3506ポイントまで続急落となり、高値からの修正幅は1700ポイント、率で33%に達した。わずか1カ月足らずでほぼ3割が失われたのである。6月まで、上海ゴム相場は、この上海株に先導される格好で上昇を強めていたことで、今回の暴落においても、上海株に追随する形で上海ゴムも顕著に下落している。

 参考までに、上海ゴムの中心限月は6月1日の最高値1万5245元から7月8日には1万0975元まで下げ、この間の最大下げ幅は4270元、下落率は28%に及んだ。上海ゴム相場がより深刻なのは、年初来安値を更新しただけでなく、2011年以降の相場の最安値を更新した点にある。つまり最近までの上昇波が否定され、大勢トレンドが下向きのまま推移していた、あるいは推移していることが決定的となったということだ。

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