中国景気減速やギリシャ金融危機などゴム市場には圧力要因が残る

 上海ゴム相場が急落している。6月末の中心限月9月限は前日比465元安の1万2890元と大きく下げただけでなく、一時1万2615元まで後退した。6月1日の直近高値1万5245元から2630元安、下落率は17.3%に及んだ。同時に、年初来安値である4月9日の1万2205元を視野に入れる値位置まで下げている。この上海ゴム相場のチャートは、5月の高値1万5270元6月の高値1万5245元とでダブルトップが形成され、大勢的に下向きトレンドに暗転したと判断できる。

 ただし、短期的には、下げ過ぎの反動もあってテクニカルに反発する公算は強い。一目均衡表で見る中心限月は抵抗帯から大きく下に乖離しており、行き過ぎであることを示している。また相対力指数(RSI)は30日時点で26.37ポイントまで下がり、分岐点の30ポイントを下回っている。更にストキャスティクスは相場が下がっているものの%K、%Dともにゆるやかな上昇で推移、ダイバージェンス(逆行現象)が確認できる。

 仮に相場がいったん戻り歩調に陽転しても、上げ幅は限られそうだ。世界最大の天然ゴム消費国・中国の景気減速がいよいよ深刻化しそうであるためだ。中国の景気を映す鏡ともいえる中国の株価(上海総合指数)はこれまで上昇の一途をたどっていたものの、6月12日の高値5178.1ポイントから、6月末には一時3847.8ポイントまで下落、この間最大の下落率は25%に達した。この中国株の下落から判断するところの中国の景気減速により天然ゴムを含む産業素材の需要が冷え込むのではないかとの見方が誘われている。実際、相場が下落しているのはゴムだけでなく、銅、アルミ、ニッケルなども一緒だ。

zu1

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事