週刊石油展望

 先週末のWTI原油は前週比0.55ドル安の59.78ドル、ブレント原油は同0.74ドル安の63.53ドルとなった。

 前週末19日は、サウジアラビアのヌアイミ石油鉱物資源相が前日に、「需要が増加すれば増産の用意がある」と述べたことや、週末のポジション調整の売りで反落した。週明け以降は前半は上昇、後半は下落という往って来いの展開。22日はギリシャ問題について楽観的な見方が広がったことによる、対ユーロでのドル安や欧州株式の上昇で夜間取引から堅調で、一時は戻りを売られて大きく下落した場面があったものの、引け際にイランの核開発協議の期限がずれ込む可能性が示されたことから切り返した。翌日はEIA統計への期待で堅調に推移し、WTI期近で60ドル台の節目を突破したことでテクニカルな買いも入り続伸。しかし、その翌日からは軟調な展開となる。EIA統計では原油在庫、クッシング原油在庫共に予想以上の減少となったものの、原油生産は1983年の統計開始以降の最高水準を維持し、製品在庫は増加となった。これを受けて一時は上振れる場面もあったが、弱気材料と見られ前日までの上昇に対する上げ過ぎ感もあって反落となり、翌日もその流れを引き継ぐ形で続落した。

 国内市場では、前週に引き続きガソリン、灯油とも期近のクラックが縮小した。現物市場において、月末を控えメーカーの買いが後退し、枠消化の売りに押されたことが影響した。ただ週末は、7月渡しに向けてメーカーが買い付けに動き、陸上仕切り価格の翌月からの引き上げ通知も出ていることから、7月初めは現物市場が引き締まる可能性がある。なお、民族系の千葉製油所第2トッパーが定修中だが、22日にも火災が発生する等、2次装置で小火が続いたことで停止期間が延長されるとの見方が出ている。

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