NY金価格は上昇すると思う

 本日の週刊ゴールドに書いたことであるが、NY金価格は上昇するのではないかと予感する。その理由は三つある。
 一つは、過去30年間でNY金価格には季節性があり、6月中旬~7月中旬に底を付け、夏から秋にかけて上昇するという季節変動があるためだ。その主な理由としてはインドのDiwaliや結婚シーズンに向けての需要増と説明されているが、要因は何であれ、過去のチャートの平均価格がそうなっているのが何よりの証拠であろう。
 2006年以降で6月22日を100とした指数で見ると、2014年までの間に9月29日に100を切っているのは2014年の92.4のみで、残りの8年間は上昇しており、年末までの高値は平均+16.1%高となっている。
 もう一つの理由は、ギリシャを初めとする世界的な金融不安があるためだ。そのマグニチュードは「サブプライム問題後の世界の金融危機」や2011年の「アラブの春」、12年の「欧州債務危機」ほどではないとしても、ギリシャの銀行からは預金引き出しが先週三日間だけで20億ユーロに達し、銀行閉鎖は免れ無い状況となりつつある。本日のユーロ圏財務相会議が鍵となっているが、いずれにせよギリシャ発の余震は欧州全体に資金の逃避を呼び起こすだろう。
 更に中国の上海株価は、1ヶ月近く前の5月28日▲321.5,▲6.51%の暴落を経験したが、先週金曜日再び▲307,▲6.42%の下落をみせた。先週1週間だけで▲688,▲13.3%の下落である。日経平均株価で言うなら、1日で▲1900円、一週間で▲2690円下落する幅である。
 また、米国では債券バブルとなっているという。先週金曜日は債券市場から60億ドルもの資金が引き出されたが、これは債券バブル崩壊を警戒したものだという。
 これらの金融不安から預金や株式投資、新興国投資、債券投資などから資金が引き上げられ、その一部は金投資に回ることは十分考えられる。
 最後の理由は少し先の長い話であるが、今はドルバブルである。為替市場はドルの独り勝ちで他の通貨が売られてドルが買われている。しかし、買われ過ぎはいずれ是正される。ドルが買われている理由は利上げである。米国以外に利上げができるほど経済基盤がしっかりしている国は少ない。だからイエレン議長は早めに利上げをしたいと思い、ラガルドIMF総裁は未だ早過ぎると牽制している。9月に利上げがあるかわからないが、来年初めまでにはあるだろう。その利上げが迫ってくれば買われている大量のドルは売りに転じるであろう。そうなれば金および商品価格は値上がり始めるきっかけとなると思われる。

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