天然ゴム市場分析「在庫変化と東京ゴムとの関係」

 在庫変化と天然ゴム価格は、密接な関係があります。通常の考え方では、在庫増加傾向は天然ゴム市場のマイナス要因となり、在庫減少傾向はプラス要因となります。こうした考え方は、とうもろこし市場における米国在庫との関係や、産地ゴム価格における産地ゴム在庫との関係を見ても明らかです。しかし、上海ゴムにおける中国在庫との関係や、東京ゴムにおける国内在庫との関係では、「在庫減少傾向=マイナス要因」となり、「在庫増加減少=プラス要因」となる傾向もあり、このことを勘違いしているアナリストや投資家も多いように感じます。
 国内の天然ゴム指定倉庫在庫と東京ゴムのグラフを添付しております。これを見ると、東京ゴムが昨年1月から9月にかけて100円ほど下落する間、国内在庫が安定した減少傾向を続けております。そして、東京ゴムの昨年12月頃からの上昇トレンドでは、国内在庫が増加傾向を続けております。こうした傾向は、2014年以前でも同じ傾向が示されております。その理由は意外と単純です。天然ゴムの価格上昇が予想される時や東京ゴムの上昇トレンド中は、国内商社が産地での買い付けを活発に前倒しして行うことから、国内在庫が増加傾向を続けます。そして、価格下落が予想される時や東京ゴムの下落トレンド中は、国内商社が産地での買い付けを嫌気して先送りする傾向も顕著となり、国内在庫が減少傾向を続けます。このことを勘違いすると、国内在庫と東京ゴムとの関係を間違えてしまいます。産地在庫と産地市場価格では、「在庫増加傾向=マイナス要因」となりますが、消費国在庫と消費国価格では、「在庫増加傾向=マイナス要因」とならないパターンも多いようです。特に、国内天然ゴム指定倉庫在庫と東京ゴムでは、「在庫増加傾向=プラス要因」となる傾向もあります。

1ページ目に添付するチャート

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