供給過剰拡大の中、海外原油は再び下値探りへ

 10日に発表された6月のOPEC月報で、5月のOPEC産油量は日量平均で3097万5000バレルとなり、前月比2万3800バレル増となっている。3カ月連続で3000万バレルの生産目標を上回っている。サウジは4300バレル減の日量1010万7000バレルとなったものの、1010万バレルを上回る過去最高の生産水準を維持している。イラクが10万4800バレル増の日量380万バレルで、輸出は300万バレルを越えたと推測されている。
 翌日発表されたIEA(国際エネルギー機関)の月報で、OPECの高水準の生産が今後、数か月続くと指摘されている。IEAの2015年のOPECの産油量の見込みは日量で2940万バレルであるが、その供給予測は今後、大幅に上方修正せざるを得なくなるとみられている。IEAは2015年の世界の石油需要を前年比で140万バレル増の日量9400万バレルと、前月の月報から28万バレル引き上げている。しかし、それを上回る供給増を警戒する月報となってしまった。
 米国の原油生産も引き続き増加傾向を示している。10日に発表された米EIA(エネルギー情報局)の在庫統計で、原油生産は日量961.0万バレルで、前週の958.6万バレルを上回るばかりでなく、3週連続で今年最高を更新している。
 もともと、5月から米国の原油生産は減少し、シェールオイルの減少がけん引すると予想様相されていたが、そのシェールオイルの減産も進んでおらず、原油全体の生産が5月に半ばから急増する状況をもたらしている。週明けに米EIAは7月のシェールオイルは3カ月連続で減少するとの見通しを示し、石油市場全般の急伸をもたらしたものの、その後発表されたデータは、世界的な原油の供給過剰が拡大しており、需給バランスは悪くなっているとしている。米EIAの見通しもかなり外れており、それを手掛かりにして急伸した原油の今後の修正安は必至といえる。

wti

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