ゴムは先高感強いが中国の景気腰折れなど弱材料も軽視できない

 5月の新車販売台数が公表されたが、米国は絶好調、中国は不調という対照的な結果となっている。この二つの消費大国は、天然ゴム需要において、前者が世界第2位で需要シェアは世界の約1割、後者が世界1位で同じく約4割である。

 5月の米国の新車販売台数は163万5090台と前年同月比1.6%増えた。5月の実績としては過去最高を更新。ガソリン安の恩恵を受けやすい大型車が牽引した。1日あたりの販売台数を年率換算した数値は1779万台となり年間を通じても1700万台に達する可能性が出てきた。小型車が多い「乗用車」は3.7%減となったものの、ピックアップトラックやSUVなどの大型車は増加。この好調な状況を受け、米フォード・モーターは大型車の工場で夏季休業を短縮しこれから4万台を増産する計画だという。

 米国の新車販売が好調な背景には前述のとおり最近の原油価格の下落によるガソリンの安売りがある。特に大型車が好調な状況につながっているのはガソリン価格が安くなっていることが最大の原因である。また歴史的な低金利が新車販売を押し上げている面もある。米調査会社エクスペリアンによると新車購入時の平均ローン金額は1台あたり2万8711ドルで過去最高となっている。

 しかし、その一方で、世界最大の天然ゴム消費国・中国の新車販売は不調である。金融政策の動向次第では今後も販売が一段と落ち込む懸念が払拭できない。

 同じ5月の中国新車販売台数は前年同月比0.4%減の190万3800台と発表された。前年同月水準を下回るのは前月の0.5%減に続いて2カ月連続。このうち乗用車の販売は1.2%増の160万9300台で伸び率は前年同月の13.9%から大きく縮小。他方、景気の影響をより受けやすい商用車は8.3%減と落ち込んでいる。今年1月から5月までの累計は前年同期比2.1%増の1004万6200台で、伸び率は昨年同期比6.9%も縮小した。このまま単月の伸び率がマイナス続きとなった場合、言うに及ばず累計もいずれかの時期にマイナスに暗転することになる。

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