ゴム相場はエリオット波動の第5波に入るには修正波が必要

 今年に入ってからゴム相場が大幅上昇となった動きを先導したのは上海ゴム市場だったことは相場の時系列、チャートの流れから明らかだ。上海が上昇の先導役となり、その動きに東京やシンガポールが追随した。

 しかしここ最近、上海ゴム相場の上昇の流れに一服が入っている。国際ゴム相場の上昇はシンガポールやタイ現物など産地市場が先導役としてバトンタッチされた印象が濃い。あるいは5月下旬の上げ場面では東京が先導役を担っていたようでもあったが、いずれにしてもゴム市場は互いに影響し合いながら基本波動としての上げトレンドが持続している。

 さて、下段の表は、6月3日現在の海外ゴム市場価格一覧である。全ての価格は現地価格ベースであり輸送コストは含まれてない。ドル建て現物価格は現地積み荷FOB条件提示で、先物市場は中心限月ベース。東京は契約積み期に対するヘッジ対象限月(今は8月限あるいは9月限。表は上海市場の中心限月に合わせて9月限にしてある)である。また上海市場に関しては、市場形成価格に対し付加価値税VAT(現在20%課税)を加味した価格となっている。最終的にドル建て価格をドル円相場で円換算したものが最も右側に配列してある。更に、この価格一覧を分かりやすいようにグラフ化したのが下段の棒グラフである。

 棒グラフで確認すると、6月3日現在値で東京9月限が232.4円であるのに対し、上海9月限が235.2円、シンガポール7月限が235.1円、タイ現物7-8月積みが233.5円となっており、この4市場の価格差はほとんど無く最大乖離幅はわずか2.8円である。ほぼシンクロした状態になっている。

 補足説明としては、東京市場は消費地市場であり、本来であれば同価格に輸送費・輸送保険料・関税などの諸費用を加算しなくてはならないため、実質的には東京が独歩安の価格形成である。上海は輸入物の受渡しが可能だが、基本的に中国の国内産SCR(スタンダード・チャイナ・ラバー)が対象であるため、同じ消費地相場とはいえ東京とは事情が違う。

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