『相場は生きている』から知る相場が底入れするとき

 5月26日の日のゴム相場は高騰した。朝方は、普段と変わらぬ穏やかな取引でスタートしたが、少しずつ買いが先行すると午後を待たずして超強気なマーケット情勢となり、1日だけで2度のサーキットブレーカーが発動される記録的な上げ模様となった。この日、新甫11月限が発会したが、220.5円での安値発会から最終的に一時232.0円まで上値を追い、最終的に最大上げ幅は11.5円に及んだ。

 26日の相場上昇で長大陽線を引いたが、その後も上げ過ぎの反動安を入れることなく円安を手掛かりに買いが主導する状況が継続して相場は続伸し、28日夜間取引では新甫11月限は一時238.0円まで上昇し昨年3月以来14カ月ぶり高値をつけた。相場は捲土重来の様相である。

 東京ゴムは、今のところ典型的な「エリオット波動」の原理を忠実に守る形で底入れ反発し、短期的には、4月9日の安値194円から5月12日の高値226.8円に至るまでの上げ幅32.8円に対し、その高値から5月20日の安値215.3円に至る下げ幅11.5円によって3分の1押しが完了。わずかな修正幅で上昇トレンドに回帰したことになる。

 月足での長期トレンドでは、昨年10月の安値173.8円を大底とした「ナベ底型」が完成し、これから本格的な上昇相場に入っていきそうな雲行きである。

 ただし、短期的には再び訂正安を迎えそうだ。日足ベースの相対力指数(RSI)が71.21ポイントまで上昇しており、分岐点の70ポイントを超えているため行き過ぎのシグナルが点灯。昨年10月以降のゴム先限は、この分岐点の70ポイント付近に達すると、いずれの上昇パターンでも必ず下落に転じる動きとなっている。

 更に、一目均衡表の抵抗帯は現在210~215円付近にあり、この抵抗帯から相場が大きく乖離していることも修正安予想につながる。抵抗帯を突破した相場はトレンドがほぼ確定されるが、いずれの場合でも行き過ぎた場合は修復作業に入るのが常である。

 短期的には下げる確率は高いが、長期的な観点では大底を打ち、上昇トレンドに入ったと見るのが妥当であろう。2011年の高値535.7円から2014年10月には173.8円まで下げて7割安となったのだから。このゴムの大安売りで産地国のほとんどが採算割れを強いられ、危急存亡の瀬戸際に立たされたことも底入れを促した。

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