上げをリードした上海市場が急落へ タイの中国向け天然ゴム輸出を嫌気

 東京ゴム先限は5月12 日のキロ当たり226円80銭で頭打ち、一転して反落した。14日には218円20銭まで下げ、高値から8円60銭水準を下げたところで下げ止まり、15日には220円どころまで戻りを見せた。

 反落したキッカケは上海ゴム9月限が5月7日のトン当たり1万5,270元から急落、14日には1万4,145元まで下げて、その下げ幅は1,125元(国内換算2万1,364円安)、キロ当たり21円60銭に達したから、東京市場もその急落を嫌気して反落したというわけだ。

 上海市場が急反落した原因は、先週、雲南省でタイと中国との間でコメ200万トン、天然ゴム20万トンの値決め交渉が行われ、コメについては200万トンのうち130万トンの値決めを終え、すでに30万トンが輸出済みという。このため、天然ゴムも値決め後にタイから中国に20万トンが輸出される見通しで、これを上海ゴムが嫌気して急落したものだ。つまり、タイから20万トンの天然ゴムが輸出されれば、中国国内の需給が緩和するわけで、上海ゴムの下げが急だったことも判ろう。

 タイにはハイナンラバーが仲介したとされる中国向けの古いゴム20万8,000トンが残っているはずで、この輸出商談が具体化すると、上海市場には改めて圧迫材料となる恐れがある。

 上海ゴム9月限の取組高を見ると、4月21日に24万9,908枚だったのが、4月30日に28万6,622枚まで増加、その後、相場が急落するとともに減少し、5月14日に24万9,864枚まで減少した。つまり、取組高の推移だけ見ると、上海ゴムを押し上げた主役の強気投資家がすでに買い玉を逃げたようにも見て取れる。一説にチョウチン筋が逃げたとの見方もあるが、いずれにしても、取組急減は資金の流出を物語るものだ。

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