原油相場、掘削リグの結果次第で、波乱の展開へ

 主要機関から石油の需給バランスに関する月報が相次いで発表され、原油相場の波乱要因となっている。週前半は世界の石油需要の改善を指摘する内容が相次ぎ、それを好感して原油は急伸する動きをみせていたが、世界的な供給過剰に変わらないとの見方が広がると、一気に急落する波乱の展開を演じている。
 OPEC月報では、サウジとイラクの4月の増産を指摘し、特にイランの増産が目立っている。OPEC加盟国合計で、2カ月連続で生産目標の日量3000万バレルを越える状況を指摘している。その後発表されたIEA(国際エネルギー機関)の月報で、サウジが米国のシェールオイルとの競争を激化し、増産をみせていると指摘。世界的な原油の供給圧力が強化させるとしている。市場の短期的なファンダメンタルズはなお弱いとも述べている。
 サウジの増産に関しては、イランの今後の輸出拡大を意識した動きとみるべきで、その意味で、イランの増産が注目される。核開発に関する最終合意後の経済制裁を意識して、イランは原油生産を増加させているとも考えられ、サウジにとってはかなり意識する動きになり、結果的にサウジの増産体制は目先、さらに強化されるとみられる。
 ところで、5月にかけての海外原油の上昇トレンドの主因は、米国の原油減産観測であり、米EIA(エネルギー情報局)は月報の中で、6月も米シェールオイルが減産するとしている。減産幅は5月よりも大きく、日量8.6万バレルとしているが、原油全体では日量7.1万バレルの減産となり、シェールオイル以外の原油は改善するとみられている。

WTI.20

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