マネーで踊らされた上海ゴムは需給相場へ回帰する

 東京ゴム先限は5月12日までの上昇で一時226.8円をつけ年初来高値を更新するとともに、昨年4月以来の高値圏に達した。相場は高値更新をバネに更に一段と上昇を強めるのではないかとの期待感が誘われたが、逆に目標達成で利食いが先行、テクニカルな売りが主導して上値重い展開に入ってきた。

 これまで東京ゴム高を牽引してきた上海ゴム相場が失速していることも軽視できない。上海ゴム相場は4月中旬からの急騰で一気に1万5000元の節目を突破したが、5月第3週には上げが一服し、やや上値を削る展開に入っている。

 最近のゴム相場を検証する上で欠かせないのが先導役となっている上海ゴム市場。またその市場の内側にある諸事情についても把握する必要がある。4月中旬からの上海ゴム高は仕手筋の参入によるものだと言われていたが、上海株や香港株の上昇と上海ゴムの上昇が歩調を合わせていたことから、これらのマーケットの裏側には懐を同じにする巨額マネーが動いていたのではないかと噂されていた。

 ところで、中国系が米国など海外に保有している不正蓄財の総額は2兆ドルとも3兆ドルとも、とにかく莫大な額に達すると言われている。円換算では約300兆円を越える巨額に上るというから驚きだ。前政権ではニューヨークタイムズ紙が素っ破抜いた温家宝前首相の不正蓄財事件が世間を賑わせた。温氏は2012年に親族を通じて27億ドルもの巨額蓄財を行っていたと報道された。

 このような情勢の中、米国は最近、中国系の個人資産を透明化する動きとなっており、それに伴い海外に流出したチャイナ・マネーが中国に再還流しているのではないかとの見方が浮上している。その資金の多くが上海株式市場や香港株式市場へと流れ、さらにその一部が上海ゴムなどのマイナー市場にも組み込まれた可能性がある。また最近の中国の株式市場・金融市場では中間層にまで投資人気が広がっている模様で、その大きな投資の流れから株高や上海ゴム相場高が演出された可能性がある。

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