海外原油は目先、調整局面へ

 米国の原油在庫は久しぶりに減少している。5月1日現在の原油在庫は前週比388.2万バレル減の4億8703.0万バレルとなり、ひとまず5億バレルの大台乗せには至らず。今回の原油在庫減少の最大の要因は輸入減が影響しており、輸入は日量平均で654.1万バレルにとどまり、前週の同744.6万バレルから急減している。ちなみに前年は同688.5万バレル、2年前は同760.6万バレルで、今回の輸入の急減が目立っていたともいえる。原油の生産は日量平均で936.9万バレルで、前週から同0.4万バレルの低下に過ぎない。市場では原油減産による在庫減を想定していたが、輸入減の影響だけに、一時的な在庫の減少に過ぎず、次回の米EIAの石油在庫統計で、原油在庫は輸入増を背景に再び急増することも想定される。
 従って、今回の在庫減に対する市場の反応は一時的で、その後、WTI・ブレントとも早々に高値から4ドル以上の急落を強いられている。
 在庫減の前に支援材料になっていたのがサウジの6月の米国・欧州向けの販売価格の引き上げで、5月に引き上げを実施したアジア向けは据え置いている。ただ、サウジは米国・欧州向けを5月に引き下げしており、その後の原油価格上昇による引き上げに過ぎず、先高期待に直結する動きではなかったとみる。サウジは現在の増産体制を解消するわけでもなく、5月も日量1000万バレル以上の供給を示唆している。これも一時的な支援材料にしかならなかったといえる。

WTI

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