ゴムは上海市場の投機筋参入で 想定を超える上げ相場を演じる

 東京ゴム先限は5月1日に、ついに220円台を突破し、223円40銭まで上昇、3月2日の高値226円70銭にあと3円30銭に迫った。4月9日の安値194円に比べると30円近い上昇で、この上げ幅は1月21日の190円90銭から2月16日の223円90銭までの33円高に次ぐものだ。

 このように、東京市場が高騰したのは前回の本欄で指摘した通り、上海ゴム9月限に新手の投機筋が参入、『すでに投機筋の買いは9月限の取組高の20~30%ほどを占めている模様』(市場関係者)と見ていること、一方で、タイあるいはインドネシアの輸出業者がシンガポールゴムの価格が生産コストを下回った価格を形成しているとして、同市場での受け渡しを拒否する姿勢を強めたからだ。

 前者については4月30日現在の上海ゴム9月限の取組高が28万6,600枚あることから、その20~30%を投機筋が買っていることが本当だとすれば、かなりの買い玉になる。目下のところ、上海ゴムの棒上げから考えて、かなり利益が発生していることになり、余勢を駆って更に買い進む可能性もある。

 また、上海や東京に比べて出遅れていたシンガポール市場も追随高を示しており、5月第2週も上昇基調を続ける可能性がある。

 特に、『タイ政府は5月6日から8日の間に中国を訪問して、古い天然ゴムを20万8,000トン(一部はすでに中国に輸出済み)と、新たに、天然ゴム20万トンとコメ200万トンの商談を詰めるべき話し合いが行われる予定』(市場関係者)と見られ、それによって、相場が左右されるものと見られる。

 タイ政府が中国を訪れるということは懸案だった天然ゴム輸出商談が促進すると見られ、タイ産地にとってはプラスに働くものと思われる。

 これは、天然ゴムの中国向け輸出が実現すれば、タイ政府はその資金で現物の買い入れ、農家の補助金に充てることが出来るからだ。しかし、一方で、中国にとってはタイからまとまった天然ゴムが輸入されることによって、供給が増え、上海ゴムを圧迫する恐れもある。

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