米国の需要不振で売られるNY原油

 米エネルギー情報局(EIA)が発表した1月27日現在の米国の石油在庫において、原油在庫は前週比417.5万バレル増の3億3894.2万バレル(前年同期比1.2%減)、ガソリン在庫は同301.7万バレル増の2億3014.7万バレル(同2.6%減)となっている。前年同期からみていずれも減少しているが、この時期の過去5年平均と比較すると、原油在庫は4.2%増、ガソリン在庫は同1.5%増となっており、在庫水準には全く問題のない状況といえる。
 需要に関してみると、原油需要は日量平均で1765.3万バレル、ガソリン需要は796.7万バレルで、2012年ではいずれも最も低い水準である。石油の1800万バレル割れは今年3度目、ガソリンの800万バレル割れは今年2度目の事態であり、需要低迷の長期化が一層進行していることも窺い知れる。2012年以前での石油需要の日量1800万バレル割れは2009年7月、その前となると2001年7月までさかのぼることになる。ガソリン需要の日量800万バレル割れも2001年9月以来となる。
 昨年春以降、米国のガソリン需要は前年度割れを継続しているが、その傾向は今後も続くとみられる。米国での自動車販売は7ヶ月連続で前年を上回るペースで好調ながら、買い替え需要が多い中、燃費が格段向上するだけに、それだけガソリン需要が落ち込むのが当然である。
 米国の実勢悪を映してNY原油は2日に95ドル台まで急落している。これまではイラン・プレミアムもあって強引に買い進まれ、100ドル台での推移を何度もみせたが、イランによる対抗措置としての輸出禁止の動きも先延ばしされており、現状での100ドル維持は厳しい状況といえる。

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