米国の長期金融緩和スタンスを映し堅調な金価格

金価格は1650ドルを下値に反転し、1750ドル越えをトライする動きとなっている。1月6日1,616.39ドルより上昇再開を追認し、目下のストップレベルは1,702.10ドル。1月の米FOMC(公開市場委員会)では2014年までのゼロ金利継続と2%のインフレターゲット目標の導入が示された。雇用を最大まで確保しつつ、インフレ進行を抑えるという中央銀行の政策遂行にあたって、今回のインフレターゲットは後世の歴史に残る決定となった。金価格は米国の金融緩和スタンスをあらためて確認し、足元は上値追い傾向が強まる見通し。あわせて低金利通貨としてのドルと円の位置付けから、高金利通貨を買うキャリー取引も活発してくる可能性が高い。春節の連休明けで中国プレイヤーが市場に復帰してくるが、中国では中国工商銀行、中国農業銀行での金の積立商品への関心が高い。伝統的な金に対する選好の強い地域で、従来慣習に強く根ざした現物需要にくわえての需要拡大は、金市場における中国の影響力の強さを垣間見ることが出来る。欧州での債務危機対応はギリシャへの追加支援が目先の課題となり、今年で3年目を迎えて解決への道筋は遠い。この2012年は、2001年から2007年までを世界経済の拡張期とし、そして2008年半ばから後半の強い収縮から2009年6月を谷としたデフレ最大局面を経て、新しい拡張期の進行過程にある。欧州経済減速が米国に一段の緩和アクセルを踏ませるとした場合、金価格はアジア実需が主導する形で、1920ドル越えを経ての2000ドルトライの流れが見込まれる。目先はドル安傾向だが円全面高に傾くため、円建て価格下落から国内実需も安値待ちのバーゲンハントが強まる。

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