ゴム相場は3市場揃って 昨年11月の安値に逆戻り

 東京ゴム先限は4月9日に194円まで下落したあと反発したが、200円大台を維持出来ずに190円台に舞い戻るなど足取りが重い。普通であれば、3月24日の217円80銭から4月9日の194円まで約24円下げており、目先、少なくともその3分の1に当たる8円、あるいは、10円前後切り返してもおかしくない。しかし、それもままならないのは、ゴム市場を取り巻く環境が悪いからだろう。

 具体的にはタイ政府が11月から市場に買い介入、一方で農民に補助金を支給するなど市況対策に躍起になった。確かに2月まではその効果もあって、上海ゴムの中心限月(9月限)が2月16日にトン当たり1万4,150元、シンガポールRSS3号も同日にキロ当たり187.40ドル、東京ゴムも3月2日に226円70銭まで上昇した。

 この間にタイ政府は120億バーツの資金で少なくとも13万トンの現物を買い上げた模様だが、現段階でどれほどの資金が余っているのか、120億バーツの資金を使い切った場合どうなるのかなど、全く不明である。

 ひと頃、『タイ政府は中国に売却したゴムの資金で市況対策を続ける』などのコメントを発していたようだが、実際には、中国向けに売却するはずだった古い天然ゴム20万8,000トンのうち、2,000トンほどが中国に輸出されただけという。タイと中国の政府間による天然ゴム20万トン、コメ200万トンの輸出もどうなっているのか判らない。中国自体も景気減速下にあり、輸出が実現するかどうか判らない』(市場関係者)と悲観的だ。

 それにしても、タイ政府が120億バーツの予算で市況対策に力を入れたが、結果的には天然ゴム価格は低迷から脱することは出来なかった。例えば、上海ゴムの中心限月は4月9日に1万2,205元まで下げて、タイの市場介入時の安値である昨年11月6日の1万2,185元に接近、シンガポールゴムRSS3号期近は4月9日に163.50セントまで下げ、やはり、昨年11月5日の160.20セントに近づいた。東京ゴム先限も4月9日に194円まで下げ、昨年11月5日の191円90銭に近づいた。

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