潮目が変わった石油市場、国内はGWを控えて先高期待膨らむ

 米EIA(エネルギー情報局)は5月の米シェールオイルの生産が4月に比べて5.7万バレル減少するとの予測を明らかにしたことをキッカケにして、石油市場の潮目が劇的に変化し、先高期待が渦巻く市場と化している。WTI・ブレントとも今年の高値を更新する動きをみせている。
 米EIAはその翌日に発表された在庫統計の中で、原油生産が2週間振りに減少したことも示している。相変わらず石油在庫は増加しているが、将来的な原油の減産観測の下、原油在庫もいずれ減少するとみられ、在庫増は売り材料として全く評価されず、WTI・ブレントの上げに拍車をかけている。
 加えて、IEA(国際エネルギー機関)やOPECはそれぞれの月報の中で、世界の2015年の石油需要を上方修正している。また、OPECは月報で、2015年の米国の原油供給が前月の日量1340万バレルから同1362万バレルに下方修正している。輸入を含めた水準であるが、原油の供給鈍化は前月も指摘していたが、前月は全く反応薄だったものの、市場環境の激変の下、支援材料に反応し易くなっており、結果的にいずれも月報も一段高を演出している。
 実際、5月に入って米シェールオイルの減産が確認されず、相変わらずの増産が続いたり、供給が鈍化するとされたサウジの原油生産が引き続き日量1000万バレルを維持する状況になれば、思惑外れということで、WTI・ブレントは急落するリスクも警戒すべきである。ただし、それは5月以降の話で、現時点ではまだ思惑買いが優位な時期といえる。

wti

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