金と原油価格の予測

 本日の週刊ゴールドによれば、インドでは大雨により農産物がダメージを受け今月末に予定されるAkshaya Tritya祭ではインドの農民が金の宝飾品を購入する余裕はないだろうという。一方中国の第一四半期の金の需要量を上海黄金交易所の金引き出し量で見ると、625トンと前年の564トンから+10.8%増加したという。金やプラチナに対するファンドのネット買い残は3週連続で増加しているが、金を巡る情報は強気と弱気が交錯して、なかなか断じることのできない不透明な状況が続いている。

 一方原油価格は4月6日から7日にかけて49.49ドルからに上昇し、54.13ドルまで約4.6ドル上昇し、その後約4ドル下落している。これは米国エネルギー情報局の週間統計が、3月27日までの週に原油生産量が減少したので価格が上昇したが、4月3日の週は再び増加したため下落したためと思われる。その間米国の原油在庫はずっと増加している。ことに4月3日は前週比+1095万バレル増と大幅に増加していることが下落を誘ったものと思われる。今後のいつかの時点で原油生産が減少に転じ、原油在庫もそれに従って減少に転じると思われるが、それがいつかはわからない。ただ、3月の石油稼働リグ数は2月の1348本から1110本に▲238本、▲17.7%減少しており、いずれ米国の原油生産量は減少に転じるものと思われる。またメインテナンスの終わった米国の石油精製設備稼働率は90.1%と90%台に乗っており、今後ドライブシーズンに入ればガソリン出荷量が増えるためその分原油投入量が増加して原油在庫も減り始めると思われる。全米レギュラーガソリン小売価格は4月6日時点で2.413ドル/ガロンとなっており1年前の3.596ドルから33%も下落しており、日本的に言えばリッター当たり130円が90円になっている感覚である。これならドライブシーズンのガソリン消費量は景気の回復傾向と共に増加するものと思われる。米国の原油在庫は、在庫が増えたから増加したものではなく、価格が下がったため石油会社が安売りを避けて在庫を積み増しているのであり、価格下落の原因ではないが、今後原油在庫が毎月減少に転じれば原油価格には上向きの圧力となるだろう。そこに、3月24日の過去最大のファンドの売り残28万1千枚から4月7日には▲5万枚程売りが減ってはいるが、まだ23万8千枚ある売り残の買戻しが入ればやはり原油価格は上がるだろうと思われ、後は時期の問題と思われる。なお、6月30日に予定されるイランの核開発問題の結論でイラン経済封鎖解除が決まれば、そのニュースで原油価格は下がることがあると思う。

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