ゴム相場は完全に売り転換した タイ政府の市況対策行き詰りも

 東京ゴム先限はついに200円大台を割り込んだ。3月11日の203円50銭を下回るとケイ線が悪化すると見ていたものの、これほど一気に値を下げるとは想定外だ。200円大台割れは2月2日以来のことで、裏を返すと2ヵ月以上続いた200~220円台で買い付いた玉がほぼ因果玉と化したともいえるわけだ。

 問題はなぜ、これほど下げたのか。3月2日の226円70銭から4月9日の194円までの下げ幅は33円ほどに達する。タイ政府が現物を買い上げるなど市場介入に踏み切った水準が確か昨年11月で、その時の東京ゴム先限は200円前後と記憶している。

 この間、タイ政府は60億バーツの予算を2度にわたり確保し、すでに13万トン以上の現物を買い付いたと伝えられる。もちろん、農民に対して補助金も支給したが、相場とは皮肉なもので、東京ゴム先限を例にとると、タイ政府が現物を買い上げたスタート時点の相場に逆戻りしてしまったことになる。

 こうなると、タイ政府は何のために多くの予算をかけて現物を買い上げたのか、まったく、意味がなくなる。それどころか、今回の相場急落劇の背景には、『タイ政府の現物買い上げがいつまでも続くわけがない』との見方があったとされ、そこに、『タイ政府が中国に輸出するはずだった20万8,000トンの古いゴムは2,000トン輸出されただけで、大半がタイに在庫として残っている。しかも、中国との間で天然ゴム20万トン、コメ200万トンの輸出も実現出来そうにない』と伝えられ、結果的に、『タイ政府の市況対策が失敗に終わるのでは…』の不安を強め、市場に次第に先安不安が広がって、今回の急落を招いたといえまいか。

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