戻り売り基調が続く石油市場、米国の原油在庫は5億バレル台へ

 米EIA(エネルギー情報局)が8日明らかにした石油在庫統計によると、米国の原油在庫は前週比1094.9万バレル増の4億8239.3万バレルとなっている。その前日、米EIAは月報の中で、4月末に原油在庫はピークを迎え、その水準として4億8350万バレルとしていたが、その水準までわずか110.7万バレルに迫っている。次回の発表で、この月末予想の水準を大きく上回り、その後の5億バレルの大台乗せも十分考えられる状況となっている。ちなみに、ここ1か月で在庫は3350.7万バレル増で、現在の水準からみて、あと1760.7万バレルしかない。もし、5億バレルの大台に乗せることになれば、市場に与える心理面の影響はかなり大きいと考えられる。
 前回、米国の原油生産が日量平均で3.6万バレル減少したため、市場での減産期待が強まる状況となっていた。しかし、今回の在庫統計の中で、原油生産は回復し、日量平均で940.4万バレル(前週938.6万バレル)となっている。ちなみに、前年同期は822.9万バレル。米EIAは月報の中でも振れているが、2015年度の原油生産を日量934.8万バレルから923.4万バレルに引き下げている。しかし、現在はそれを上回る生産をみせており、この状態が続けば、5月の月報では再び生産の上方修正は必至とみられる。
 いずれにせよ、米国国内の需給バランスは一層悪化しており、供給過剰改善の道筋もみえない中、5億バレルの在庫を意識した状況になれば、WTIの50ドル割れも避けられないといえる。

WTI20

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