弱気を誘う材料が底流しているがトレンドは右肩上がり

今月24日にHSBC/マークイットが発表した3月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.2。2月時点の50.7から大きく低下。事前予想の50.6からも大きく乖離する結果となった。景況改善と悪化の分岐点となる50を大きく下回り11カ月ぶりの低水準を余儀なくされた。このような状況から、エコノミストの一部からは第1四半期の中国成長率が政府目標の7%を下回るのではないかとの見方も出ている。

加えて、18日に中国国家統計局が発表した2月の新築住宅価格指数は、主要70都市のうち66都市が前月と比べ下落し、2都市が上昇、2都市が横ばいだった。下落した都市が前月より2都市増え、値下がり基調が継続。北京、上海といった需要が比較的多いはずの都市も値下がりしている。

これまで世界経済の牽引役を担ってきた中国の景気指標の悪化は、さまざまな産業素材の分野において楽観的な見方を排除させる方向に導いている。事実、米モルガン・スタンレーは、非鉄金属のほぼ全てとバルクコモディティ(鉄鉱石などの素材商品)の価格見通しを引き下げた。中国の産業が「休眠状態」にあるため需要が増加しないことを理由として挙げた。中国は天然ゴムだけでなく銅や鉄鉱石でも世界最大の消費国。同社は、今年のニッケルの価格見通しを従来予想から23%引き下げトン当り平均1万4815ドルとし、銅は16%引き下げ同5945ドルとした。鉄鉱石は28%、鉄鋼用原料炭は16%それぞれ引き下げている。

これらの結果が今後の中国のタイヤ用や産業用を中心とした天然ゴム需要が低迷するのではないかとの見方につながり、需給ファンダメンタルズ面の不安が底流したままである。

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