利上げへの道筋が見えて、金は底値固めへ

17、18日に連邦公開市場委員会(FOMC)が終了した。定例会合後の声明では、市場の大方の予想通り、利上げに際して「忍耐強くなれる」との文言を削除し、利上げに向けて道筋をつけた。一方、利上げを開始しても引き上げペースは緩やかなものになることも示唆した。 イエレン連邦準備制度理事会(FRB)議長は記者会見で、「声明から、”忍耐強い”という文言を削除しただけで、性急な姿勢になることはない」と述べ、「必ずしも6月に利上げが実施されるということを意味しない。しかしその可能性は排除されない」と語り、従来通り、経済データに基づく最新の判断によって利上げを決定すると強調した。 また、ドル高は輸出競争力を弱めインフレを押し下げる一方、2015年のGDP成長率は潜在成長率を上回るペースを達成するとした。これは株式市場に好感され、NYダウは200ドルを超える上昇を見せ、約2週間ぶりに18000ドル台へ乗せて引けた。米10年債利回りは低下し、ドル買い・ユーロ売りのポジションが巻き戻され、ユーロドルは1.10ドル台を回復した。ドル買い・円売りポジションも巻き戻され、ドル円は一時119円65銭まで下落した。ドル建て金は、ドルの下落から割安感が強まって買いが活発化し、声明発表後の時間外取引では、一時1177ドルまで上伸した。ドル実効相場は、2013年半ばから15%以上も上昇しているが、2014年12月以降、20の国や地域の中央銀行が利下げや金融緩和に踏み切っているため、ドル高の悪影響が座視できなくなったのだろう。ドル高によって多国籍企業の利益が目減りし、主要な輸出品である農産物は競争力を失いつつある。そのため、FRBは今までのようなドル高に待ったをかけたと思われる。

usdj

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