押し上げ材料一巡で先安感強いゴム相場

ゴム市場を取り巻く環境は変化しており、それに伴い市況情勢も以前とは様相を異にしている。相場は2月までの上昇局面から3月に入ると一変して下げ模様となっている。11日に瞬間的に203.5円まで下落して、2月上旬以来ほぼ1カ月ぶりの安値をつけるとともに、3月2日の直近高値226.7円からは23.2円下げに及んでいる。

2月一杯、ゴム相場が上昇したのは昨年11月からタイ政府が推進している価格支持策が功を奏し、タイの原料ゴム価格から値上がり傾向が顕著となっていたため。タイ中央ゴム市場の原料アンスモークドシート(USS)は、昨年12月4日時点で一時キロ当り43バーツまで下落を強めていたが、その安値から反転して1月下旬には同58バーツまで上昇し2カ月間で最大15バーツ高に及んだ。

しかし、タイ政府の価格支援策が進むにつけてUSS価格は上昇したものの、政府の高値買い上げで農家が増産に走ったため集荷量は増加して需給は緩和の方向にむかっている。更に、タイ政府は昨年11月の価格支持策を今年に入ってからも継続し、2月には更に追加買い上げ資金として30億バーツを計上し1日当り3000トンの買い介入を継続しているものの、在庫面、特に在庫スペースなど物理的な事情もあり4月以降も継続するのかどうかは不透明な状況である。

なお11日付けのバンコクポストが伝えるところによると、タイ農業協同組合省の副大臣は、タイ政府が昨年11月から推進している天然ゴムの買い上げプログラムにより、これまで累計で約13万トンを購入したことを記者団に伝えた。更に、タイ国営エステート組合は中国の大手実需である海南ゴム産業グループに対し、今後18カ月間に最大40万トンの天然ゴムを輸出する計画があり、現在、保有しているタイ備蓄在庫のうち4万トンを出荷する準備段階にあることを明らかにしている。

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