天候リスクの兆しが台頭し始めたトウモロコシ

 米テキサスでトウモロコシの作付が始まっている。3月8日現在の作付進捗率は平均で6%(前週3%、前年10%、平年15%)と、やや遅れ気味である。厳しい冷え込みと豪雨の影響とされている。テキサスのトウモロコシのウエイトは極めて小さいものの、8月に市場に出るため、天候相場真っ只中の荷圧迫になることもたびたびみられ、米コーンベルトの作付の前哨戦としても注目される州だけに、今後も作付動向からは目が離せない。
 また、冬小麦の作柄状況を懸念する声も上がり始めており、小麦相場の出直り要因になっている。冬小麦最大の生産地はカンザス州であるが、その土壌水準は8日現在、適度が58%(前年同期49%)、不足が30%(同34%)、極めて不足が11%(同16%)となっている。前年ほどの土壌水分不足には至っていないが、土壌水分不足の状況であることに変わりない。寒波の影響で、土壌水分に当初は問題ないとみられたが、同地域ではここまでは期待外れの降雨となっている。カンザスに次ぐ冬小麦の生産州はオクラホマで、オクラホマの土壌水分は適度が41%(前年22%)、不足38%(同50%)、極めて不足15%(同27%)。ただし、昨年は4月に入って冬小麦の作柄が急ピッチに回復したため、現時点で冬小麦の作柄動向の見通しはまだ不透明といえる。
 それでも3月になってようやくこうしたデータが明らかになったことで、天候相場のリスクを意識することになり、しばらくは冬小麦の相場つきにトウモロコシが左右される可能性もある。実際、冬小麦は作柄悪化が懸念されるようになってから底入れの兆しをみせ、5ドルの大台を回復する動きをみせている。

chocago

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