週刊石油展望

 先週末のWTI原油は前週比2.02ドル高の50.94ドル、ブレント原油は同0.06ドル安の60.80ドルとなった。

 前週末2月27日は月末と重なったことにより、海外市場はポジション調整と見られる買戻しや中東での原油輸出が停滞、遅延している事により値を上げてのスタートとなったとなったものの、 翌日にはブレント原油(中心限月4月限)が前週末比3.04ドル安の59.54ドルへと急落した。 要因としてはイラン核兵器開発疑惑の解決を目指す欧米など6か国とイランが2日からの交渉で条件つきながらも進展し、 イランの原油輸出は拡大するとの観測が浮上したため。 同日のWTI原油はクッシング原油在庫状況について増加ペースは鈍化するといった報道により下げ渋る展開となり、 WTIとブレントのスプレッドは縮小した。なお、ブレント-WTIのスプレッドは先週2月27日に1年2ヶ月ぶりの 約13ドルまで拡大していたが週末には 9.8ドルまで縮小した。
 3日にはイスラエルのネタニヤフ首相が米オバマ政権に対し、イランの核問題での安易な合意に警告を発したことで イランをめぐる地政学的緊張が再び強まったことやリビア武装勢力が国内の石油ターミナルや空港が空爆されたことにより反発。 ただし、原油の供給超過に変化はなく、上値は抑えられた形となった。 EIA在庫は予想以上の在庫増となり、8週連続で過去最高を更新。発表直後は大きく下落したが、売り一巡後は サウジアラビアのヌアイミ石油鉱物資源相が「原油価格は安定する」などの発言や米国の核開発凍結案に対し イランが反対したことで急激に値を戻していった。週末にはリビアの油田炎上等により上昇する場面も見られたが、 ECB理事会後のドラギ総裁が会見で必要なら2016年9月以降も量的緩和を継続する意向を示したこと でユーロ安ドル高が進行し上げ幅を削った。

 国内市況は上げ予想も多かった陸上市況が概ね価格据え置いた事で、海上の市中調達意欲が低調となり、先週まで上昇していた 期近限月のクラックは小幅な調整が入った。ただ、現物の海上市場においては元売り筋が 浮遊玉の買付けを行い市中調達を進めている様子。今後も在庫バランスを見ながら調達に動く構えという。

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