イランの原油輸出増を警戒してブレントの基調は下向き

 4日に米EIAが発表した石油在庫統計で、米国の原油在庫は前週比1030.3万バレルの急増となり、8週連続で過去最高を更新している。2001年3月以来の高水準の増加幅を記録しているが、製油所稼働率は若干低下しただけであり、引き続き、高い水準の米国の原油生産が大きく影響したといえる。当然ながら、強力な売り材料と評価されても不思議ではなかったものの、NY原油であるWTIは一時的に下落したが、その後大きく買い進まれ、結果的に急伸を演じている。WTIは認証在庫であるオクラホマのクッシング在庫が同50万バレルの増にとどまったこと、今後の減少傾向を意識して、米国全体の原油在庫の急増を無視する動きをみせており、先高期待を強めている。
 WTIがクッシング在庫に反応する動きをみせるようになったのはおおよそ2年前からで、それ以降、内部要因を背景にした独自の値動きも多く、改めてその値動きを鮮明にしている。こうした動きが影響し、すでにWTIは国際指標としてみられなくなっており、今後とも北海ブレントが国際的な原油の指標になり続けることになる。
 ところで、米国の原油生産は3月もさらに増加するとすでに米EIAはレポートで明らかにしている。掘削リグの減少は続いているが、ゼロになったわけでなく、ゴールドマンサックスは年末には日量40万~50万バレルの原油がさらに増加するとの予測を明らかにしている。従って、今後とも米国の原油在庫が増加し続けることになる。
 世界的にみれば、2月の原油生産はイラクの若干の落ち込みはあったものの、ロシアやサウジが高い生産水準を維持しており、供給過剰な需給バランスに変化はなかったとみられている。

brn20

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