間もなく白金と金の逆ザヤは解消へ

白金と金の価格が逆転して30営業日あまりが過ぎた。NY市場では、1月19日に白金価格は金価格を下回って逆ザヤ状態となった。逆ザヤ幅は2月2日に48.3ドルまで拡大し、その後、13ドルまで縮小した。その後、23日には38ドル近くまで拡大した。更に拡大するかと思われたが、ここにきて縮小している。東京市場も、NY市場と同じ1月19日に白金と金の価格が逆転し、2月2日に逆ザヤ幅は130円に拡大した。その後、2月6日には同ザヤ(同価格)まで縮小したが、翌日から再び逆ザヤ幅は拡大し、20日には100円まで広がった。しかし、そこから縮小に向かい、5日には23円まで縮小した。ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)が発表した2014年における金の需要は、3,924トン(前年比4%減)。一方、トムソン・ロイターGFMS(ゴールド・フィールズ・ミネラル・サービシズ)社が発表した「プラチナ・サーベイ2014」によると、2013 年の世界白金需要は212.8 トン(前年比4.7%減)。白金の需要規模は金の20分の1程度に過ぎず、希少性という面から見れば白金価格が金価格を上回っているのが常態と言える。ただ、用途面を見ると、白金の産業需要(自動車触媒と化学石油等の工業用)が全体需要の65%を占めるのに対し、金の需要は宝飾需要と投資需要が全体需要の78%を占めている。そのため、世界の景気情勢が悪化すると、白金の需要が減る一方で、金はリスクヘッジ資産として買われる傾向がある。過去を振り返ると、NY市場では2011年8月最終週から2013年1月第2週まで、白金と金の逆ザヤ状態が続いた。この背景には、欧州景気の先行き不透明感があったと言えるだろう。2013年の白金の地域別需要は、欧州が第一位で26%、第二位が北米で16%、第三位が日本で14%となる。そのため、欧州の景況感に左右される可能性が高い。逆ザヤになった期間は、ギリシャ債務問題が引き起こした欧州金融危機の時期と重なる。

saya_h

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