中国景気の持ち直しや株高に支援されてゴム市場は楽観的

2月16日に東京ゴム先限は一時223.9円まで上昇して昨年4月以来ほぼ10カ月ぶりの高値をつけた。上値修正後に再び高値追いとなり、2月23日に一時222.7円まで上昇し2番天井をつけた。しかし、上昇に一服が入ると今週の相場は神経質に揉み合う場面に入っている。今週前半まで、中国市場が春節で8日連続の休みに入っていたため現物の流動性が薄くなったためだ。その影響が先物市場にも及び低調な商いを強いられた。

これまでタイ政府が多額の市場介入資金を用立てし人為的な介在を進めてきたことで、タイ国産の原料アンスモークドシート(USS)、製品RSS3は値上がり傾向を強め、インドネシアなど他国のゴム価格と比較して独歩高の動きとなっていた。しかも、先週も定例閣議において追加買い付け資金の拠出を決定したため、これまでの介入政策が持続することに至り、推定で政府による市場介入は今の買い上げペースが継続されると仮定すると4月一杯まで続く見通しである。以上の動きが東京ゴム先物相場を含む世界的なゴム価格を押し上げてきた。ただしここにきて材料に対する市場の反応、織り込みが一巡気味となってきたことで、上昇の勢いが弱くなっている。

テクニカルにおいても、2月中旬の時点でRSI(相対力指数)が一時70ポイント近くまで上昇したことで買われ過ぎ感が広がって手仕舞い売りが誘われやすい状況となっている。短期トレンドも昨年10月に173.8円で底入れした後、2月16日に223.9円まで上昇して高値をつけた時点で大勢3段上げが完成したことで、その流れからも上昇トレンドに対する一服感が広がっている。

また既存買い方の手仕舞い売りが出やすい内部要因となっていることもテクニカルな売りが入りやすくなることで相場が軟化しやすい状況につながっている。参考までに、2月25日現在の東京ゴム市場において非当業者の建て玉(委託玉および自己玉)は売りが1万11491枚、買いが1万6399枚で差し引き4908枚の買い越しとなっている。昨年12月から2月上旬までは売り越しとなっていたが状況が反転してきただけでなく、ここまで買い越しが増えたのは昨年8月以来のことである。

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