石油相場、原油増産体制の下、また下値探りへ

 米EIA(エネルギー情報局)が19日に発表した石油在庫統計で、原油在庫は前週比771.6万バレル増となり、これで、6週連続で過去最高の在庫を更新している。ただし、米API(石油協会)が前日発表した石油在庫統計で、原油在庫が同1430万バレルの急増だったこともあり、米EIAのインパクトは限定的で、WTI・ブレントの一段安は免れている。
 ところで、カリフォルニア・ロサンゼルスから20マイル離れたところにある製油所で、日本時間19日昼過ぎから火災が発生している。ガソリン中心に生産しており、カリフォルニア州の8%程度のガソリン供給を賄う製油所の火災ということもあり、同州のガソリン小売価格は1ガロン当たり15~20セントも上伸する状況をみせている。この火災の影響も手伝って、NY石油製品期近が揃って急伸する動きをみせ、原油の安値からの大きな出直りをみせている。同製油所には日量15.5万バレルの原油が供給されているが、製油所再開まで半年近くかかるとみられており、原油在庫の積み上げにつながり、原油在庫に関していえば、この精油所火災は売り材料といえる。
 これまで、ベーカー・ヒューズは毎週末に発表している掘削リグの減少を好感して、週末にかけての戻りをみせてきた原油相場であるが、あくまでも新たな油井をみつけるための掘削であり、現在の原油生産に影響を与えることはなく、掘削リグの減少と反比例して原油生産は増加していることから、今回の原油在庫急増で、需給環境の悪化を再認識することになったと考えられる。米EIAは3月の米シェールオイル生産はさらに増加するとの見通しを明らかにしていることも考慮すれば、さらに原油在庫が増加してもおかしくはない状況といえる。

WTI20

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