逆三尊で底入れした相場だが不安要因もある

今のゴム相場が歴史的な安値で底入れして上昇トレンドに入ってきたことは衆目の一致するところである。日々の値動きをつないだチャートは「逆三尊」を形成し、2011年から丸4年間続いた下降傾斜にピリオドが打たれたと判断するのは容易である。

相場が昨年10月に安値を出し切って上昇に転じたきっかけとなったのはタイ政府による市場介入である。今のタイ軍事政権は、タイ南部のゴム農家の強い要望もあって予算60億バーツを準備して、タイ中央ゴム市場を中心とした市中からゴムを買い付けている。1日当りの買い付け量は3000トンが目安であり、1カ月累計では約6万トン規模となる。これを昨年12月から継続しているため、買い付け総量はそろそろ10万トン前後に達する計算だ。

昨年11月に閣議決定された予算も、この約10万トンの買い付けでそろそろ使い切るタイミングであり、更に買い上げ策を持続するには追加予算を必要としている。このためタイ政府は昨年と同様の規模で資金を確保するため閣議にかけ、継続的に市場介入を行うものと考えられる。

参考までに、現在、タイの天然ゴム価格(RSS3)は、2月18日現在値で市中価格がキロ当り63.2バーツ、先物市場(AFET)の3月限が同59.0バーツとなっている。タイ政府が目標としている65バーツにかなり近い水準に達している。ただしタイ南部の農民らが要望している最低価格は80バーツであり、まだ開きがあるのも事実である。

ゴム相場がここにきて上昇しているもう一つの重要な要因は原油高である。ニューヨーク原油相場と北海ブレントが底入れ反発していることは、ナフサ高、合成ゴム高につながるため、代替需要の関連性から天然ゴムは高い相関をもって上昇することになると考えられる。

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