過去最大の生産を記録するタイ中央ゴム市場

1月16日に東京先限が一時191.4円まで下落し、更に21日は一時190.9円まで下げて安値を更新したことで、市況は暗転して再び190円を割り込むのではないかとの弱気な見方が誘われていたが、190円飛び台で安値を出し切ると続伸地合いとなって2月12日午前現在で一時217.2円まで上昇するに至っている。先限ベースで年初来の高値を更新するとともに昨年6月下旬以来ほぼ7カ月半ぶりの高値をつけた。この結果、ゴム相場のトレンドが上向きを維持していることが確認され将来展望も楽観的な見方が誘われる状況である。

強い上値抵抗と見られていた215.5円を上抜いたことで、マーケットの強気なセンチメントが一段と増長されて買いが買いを呼ぶ市況情勢となる可能性がある。短期的には上値目標が達成されたことで既存買い方のポジション調整(手仕舞い売り)が主導して軟化する場面があると考えられるが、押し目はまた買われる動きとなることが予想される。

このように、東京先物市場はいよいよ底入れの感触を強めつつ、先高感が広がる状況である。外部要因においては、株高、円安、原油高など、さまざまな押し上げ要因に囲まれ市況環境という点では順風満帆の様である。

またゴム自身の強気の判断基準の一つにタイ現物高がある。2月10日から11日にかけた3月-4月積みの対日商社向けバンコク港積みFOBオファーはキロ当り182-183セント中心。1月中旬時点で158セントまで値下がりしていたことからすると1カ月足らずで20セント以上の大幅上昇となっている。唱え値は昨年8月以来ほぼ6カ月ぶりの高値である。

このタイ現物オファーを値上がりさせている背景にRSSシートゴムの原料であるUSS(アンスモークド・シート)の値上がりがある。

参考までに、このタイ中央ゴム市場が日々提示するハジャイ、スラタニ、ナコンシタマラート3市場のUSS平均値が直近最安値をつけたのは昨年12月4日でキロ当り43.61バーツまで下落していたが、そこを起点に2月11日には58.55バーツまで上昇した。わずか約2カ月で15バーツほど値上がりしているのである。(その推移は下段の折れ線グラフを参照)

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