2月天井のゴム相場の今後の行方

一般に、ゴム相場は「春高」といわれるが、それは事実である。ただし、厳密には「春高」ではなく「新春高」である。過去20年間の東京ゴム先限相場の月別平均からはじき出されるデータを基にすると、年間最高値をつける月は2月。逆に年間最安値をつける月は11月である。20年間の平均値は、2月が202.5円であるのに対し11月が179.0円であり、価格差は20円以上もある。

相場戦略という観点では、11月の安値を形成しやすい時期に買い建てをして、その建て玉を翌年まで保持して持ち越し、2月の高値をつけやすい時期に売り手仕舞いするのが最も投資効率が良い。あるいは、2月の高値をつける時期に売り建てをして、その後の価格下落にトレンドフォローして売り建てを保持する方針も良い。ただし後者の場合は、2月から11月までの9カ月間に及ぶため、1~2カ月間のポジション・トレードを繰り返すやり方が現実的である。つまり先限に建てっぱなしにするのではなく、頃合を見て2カ月以内に売り建てを買い手仕舞いをしてまた新規に先限に売り建てするというトレード方針である。

参考までに、なぜ11月に年間最安値をつけやすくなるのかという理由は、翌年の減産期を鑑みて思惑の買いが入りやすくなるためである。これが先限相場の特徴の一つだといえる。例年、11月から12月にかけての時期は年間を通じて最も供給量が多くなる需給緩和時期。しかし、この11月に、新甫限月として発会する限月が4月限。この4月限は産地の減産期にあたり、思惑の買いが入りやすくなるという構図となる。

この逆に、2月に高値をつけやすいのは、そのタイミングで発会する新甫限月・8月限が不需要期にあたるため。同時に、産地も増産期の入り口になるわけで、この時期を境にして需給が緩和しやすくなることから思惑の売りが先行しやすくなるものと考えられる。

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