ゴムは高値から3分の1以下に下落 3年8カ月かけて弱材料を消化!?

 東京ゴム先限は1月28日に203円90銭まで反発したかと思えば、30日には195円60銭まで売られるなど波乱している。1月21日の190円90銭まであと5円弱であり、当面は190円を維持出来るのか。それとも、190円を下回って昨年12月11日の188円がターゲットになり、再び下値探りの相場になるのか、その判断は難しい。

 ただ、相場がこのまま下放れれば、タイの輸入採算価格を大幅に下回ってしまい、とても産地から荷を呼べない。従って、1万1,000トンの東商取生ゴム指定倉庫在庫を食うことになる。逆に、高値をつければタイ産地から荷を呼ぶので、いずれにしても、上値・下値にはそれぞれブレーキがかかるももと思われ、大きく変動することはないだろう。そうした意味では1月30日に東京ゴム先限が195円台まで下げたものの、底が抜けるような相場展開にはなりにくいはず。

 また、昨年10月3日に173円80銭まで下げた時と、現在とでは内外の環境に違いがある。昨年は産地から東京市場に大量の現物を呼び込み、東商取の生ゴム指定倉庫在庫は2万トンを突破した。その重圧に加えて1年間の供用期限現物が期近限月にプレッシャーをかけた。世界的な天然ゴムが供給過剰ななかで、タイ政府機関が自国のゴムを買い上げる市況対策に乗り出したが効果は限定的だ。

 秋から冬場の1月にかけて天然ゴム産地は増産期にあり、その圧迫がタイあるいはシンガポール、上海、東京のゴム相場を下落させた。

 しかし、2月に入るとタイ産地は乾期の到来でゴム樹は落葉期へと移行する。例年、3月から5月の3ヵ月間は世界の天然ゴム需給がひっ迫しやすいのも、この減産期が大きく影響する。

 具体的に国際ゴム研究会発表の2014年の世界天然ゴム需給を見ると、1月は19万2,000トンの供給過剰、2月も11万8,000トンの供給過剰だったのに対して、3月は生産量81万3,000トンに対して消費量は103万トンで差し引き21万7,000トンの供給不足、4月は生産量72万3,000トンに対して消費量は103万3,000トンで31万トンの供給不足、5月は72万3,000トンの生産量に対して消費量は101万2,000トンで差し引き14万9,000トンの供給不足という統計になっている。

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