今年のウインタリング(落葉期)とゴム相場

 春節、いわゆる中国暦の旧正月の時期を迎え、天然ゴム市場ではウインタリング(落葉期)のシーズンに入ってきた。天然ゴム樹は1年に一度、古い葉を落とし新しい新芽に生え変わる。この時期のことを特にウインタリングという。

 ウインタリングの時期と期間は地域やその年の気象状況などによって異なるが、天然ゴムの産地で最も北緯に位置する中国の雲南省・海南省が12~2月、タイが2月~3月、ベトナム、スリランカも2~3月、マレーシアが3~5月、といった期間が目安である。落葉期は乾期のシーズンと決まっており、雨量不足でフィールド・ラテックス量が落ちるとともに落葉でゴム樹の活動が落ちるためタッピング(切り付け作業)しても樹液が出にくくなることでゴム生産農家は生産活動を休止することが一般的である。

 世界最大の天然ゴム産地タイ南部のソンクラやハジャイ一帯の場合、ウインタリングの時期は早い年回りだと1月下旬から3月中旬までとなり、この期間は生産活動が停止されるため集荷は減少する。このウインタリング期からずれ込むこと1カ月~1カ月半程度の時期、具体的には3月上旬から5月上旬までの期間が減産期となり、落葉期とは区別される。

 では、この落葉期による減産幅がどの程度なのかについては、落葉期の時期がはっきりしているタイの場合でだいたい年間平均の20%前後である。国際ゴム研究会(IRSG)のデータによると、生産実績が確定している2004年から2013年までの10年間における3月の平均減少率は9.5%、4月が27.5%、5月が20.2%となり、この3カ月間の平均が19.1%という統計結果になっている。

 この10年間全てのデータを折れ線にすると分かりにくいので、参考グラフとしては、過去5年間分の統計で折れ線に示したものが下段のものである。

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