原油相場は底値100日?

WTI原油相場は40ドル台まで下落し、ショートカバーが誘発されやすい水準に来ている。現在、下落相場の終焉を迎えているのか、下落途上の中段保ち合いゾーンを形成しているのか見方が分かれるところだろう。だが、昨年の高値から半値以下ともなれば、「そろそろ底値」という見方も出てくる。21日、イラクのメフディ石油相は、クウェートで開かれたエネルギー業界会議で、原油価格は既に底値に達しており、これ以上の下落の可能性は低いとの認識を示した。同日、国際エネルギー機関(IEA)の主任エコノミストは、世界経済フォーラム(WEF)で、原油価格の下落はいずれ減産をもたらすため、原油相場は年末までに上昇圧力がかかるだろうと述べた。石油輸出国機構(OPEC)のバドリ事務局長も、同フォーラムの演説で、昨年6月以降に原油価格は50%超下落しているが、原油価格は回復し、近く通常水準に戻るだろうと述べた。更に26日には、原油相場が底入れした可能性があり、近いうちに上伸に転じるとの見解も示した。一方でサウジアラビアのヌアイミ石油相は、1バレル20ドルになってもOPECは生産枠を維持すると発言しているが、OPECのバドリ事務局長は、原油価格が20ドルや25ドルまで下落することはなく、現在の水準にとどまると考えていると述べた。
WTI月足を見ると、45ドルは1999年を起点とする長期サポートラインに位置するため、底値に達した可能性は高いかもしれない。しかし、サウジが減産を見送った最大の関心が、将来のOPECによるシェア獲得であれば、まだまだ波乱の展開がありそうだ。
そもそも原油価格が40ドル台まで下落した要因は、米国のシェールオイルの増産が背景にあることは明らかだろう。昨年8月以降、世界経済の成長鈍化が懸念され、欧州や中国の需要低下が意識された。そこにリビアの生産が急回復したため、需給のバランスが崩れ原油価格の急落を招いた。

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