週刊石油展望

 先週末のWTI原油は前週比0.16ドル高の47.13ドル、ブレント原油は同1.11ドル高の49.49ドルとなった。

 先週は上下に荒い値動きとなったが週間では両油種ともプラスサイド維持となった。前週末16日は国際エネルギー機関(IEA)が非OPEC加盟国の原油生産の伸び鈍化により今年下期に価格が回復するとの見通し発表や米消費者信頼感指数の上昇、米国の3連休を控えた買戻しなどからWTIで2ドル強、ブレントで2ドル弱の急反発となった。しかし、米国休場明けの20日は前日の国際通貨基金(IMF)による2015年世界経済の成長見通し引き下げや第4四半期の中国GDPが24年ぶりの低い伸びとなる中、サウジの原油輸出が7ヵ月ぶりの高水準となり週末の上昇分を失ったものの、21日は米石油リグ数がピーク時から15%減少となる中、一部石油開発大手がシェール開発投資縮小を計画し、OPECのバドリ事務局長が原油相場回復を予想するなど下げ一服の反発となった。ただ、22日はECBの量的緩和規模が予想を上回ったことで対ユーロでのドル高進行とEIA統計での原油在庫増加(前週比1007万バレル増)により再び反落となったが、日本時間23日午前にサウジのアブドラ国王死去の報を受けサウジの石油政策変更思惑などから夜間の海外市場で買戻しが入りプラスサイドを維持した。

 国内市況は、先物上は原油を中心に海外市場と円安進行を踏まえ上昇となったが、クラックはガソリンで拡大、灯油では期近を中心に縮小となった。灯油はシーズンインを前に組成したガソリン売り灯油買いポジションの手仕舞いとみられ、納会間近までポジションが残り、クラック縮小要因となった。現物市場でも先物の上昇にも関わらず、元売各社が陸上での製品仕切り価格を-2円程度引き下げ、灯油は需要期終盤に入ったことで売り攻勢が強まるなど軟調地合いは変わらず、月末を控え個別では安値対応がありそうだが、月替わりリセットの可能性にも注意を払いたい。

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