ゴムの季節習性で春高相場があるか

 東京ゴム先限は1月21日の190円90銭から翌22日の201円90銭まで11円反発したが、先週末に再び200円大台を割り込むなど足取りが弱い。このように、なかなか明確な底入れサインが出にくい根本的な原因は、何といっても世界的な天然ゴムの供給過剰が続いているからだろう。

 国際ゴム研究会予測による最新データでは2014年の世界天然ゴム生産量は1,202万トン、消費量は1,194万トンで差し引き8万トンの過剰としている。同年の前回予測は生産量1,213万トン、消費量1,189万トンで、同24万トンの供給過剰だから、当初より需給が改善しているように見受けられる。

 今年、2015年の予測は生産量1,239万トン、消費量1,224万トンで同15万トンの過剰とし、前回予測の18万トン過剰からやはり改善されている。

 同研究会予測による世界の天然ゴム需給は2011年の供給過剰が21万トン、2012年が同57万トン、2013年が同73万トンで、3年間の供給過剰は合わせて151万トンだったから、確かに、2014年及び2015年のそれは改善されている、あるいは、改善される見通しにあるといえる。

 ただ、昨年11月にタイ、インドネシア、マレーシアの3大生産国が市況対策について協議したが、タイ以外は何のアクションも起こしていない。

 タイ政府機関は昨年11月から60億バーツの資金で6万トン弱の天然ゴムを買い上げ、その効果があってかセントラルマーケットの価格はキロ当たり63バーツ弱まで上昇したと伝えられる。

 ところが、政府機関の買い上げ価格は63バーツ弱でも、一般の出来値となると49バーツで取引されている。

 現物取引が二重価格になっているのは、セントラルマーケットの集荷量の一部を政府機関が買うにとどまっていることと、やはり、天然ゴムの生産最盛期とぶつかって、例年以上に集荷量が増えているからだろう。

 産地からの情報では農民の強い希望により、タイ政府は現物買い上げを80バーツになるまで続けると伝えられ、これがキッカケで先週22日に上海ゴム、東京ゴムともに反発したが、それも線香花火に終わったことを考えると、市況回復にはかなり時間を必要とするかも知れない。

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