イラン・プレミアムを買う原油相場

 一週間前倒しされた23日のEU外相会合でイラン産原油の輸入禁止が合意される運びとなっている。12月の外相会合では結論が出ず、先送りされたが、その後出された米国によるイランに対する追加金融制裁、さらに年末・年始に実施されたイランによるホルムズ海峡付近での軍事演習を経て、ようやくEUによる輸入禁止が実施されるとみられる。
 イラン産原油の最大の輸出先は中国で、20%強で、次いでEUが20%程度である。EUの主要買い付け国はギリシャ・イタリア・スペインで、いずれも金融不安に陥っている国である。このため、ブルームバーグのEUによる禁輸措置が6ヶ月先送りされるとの情報が現実味を帯びる場面もあったが、実際には強硬的なフランスの主張もあって合意される可能性が高まっている。
 イランはこの禁輸が実施されれば、ホルムズ海峡を閉鎖するとしている。しかしながら、最大の買い付け先である中国の温主席はこの閉鎖には否定的な見解を示すなど、イランを取り巻く状況も厳しくなっている。経済制裁の中、イランのインフレも加速している。こうした中、実際にイランが海峡閉鎖を実施するかどうかは不透明ともいえる。
 それでもイラン・プレミアムを踏まえて原油価格は上昇トレンドを形成することになるとみる向きが多くなっている。ゴールドマンサックスは今後3ヶ月以内にNY原油は113ドルを示現するとの見通しを示している。以前の予想水準は104.50ドルであり、大幅に水準を引き上げている。これもあってNY原油は100ドル台を回復し、それ以上に北海ブレントが買い進まれている。

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