順ザヤ化と産地国通貨安でゴムは弱気なマーケット

 ゴム相場に限らず、商品相場は順ザヤでは上がりにくく、逆ザヤでは上げやすくなるのが一般的。過去のゴム相場も下落相場の場合は順ザヤの状態を維持し、上昇相場の場合は当先のサヤがフラットになるか逆ザヤ化する場合が多い。順ザヤのまま上昇するケースもあるが短命に終わることがほとんどである。

 今年のゴム相場は昨年来の上昇トレンドが維持され一段高が期待されるところだが、その強気な見方に対して否定的に見る向きも少なくない。その理由として最も多い指摘がゴム相場の順ザヤ化である。当先のサヤが10円以下まで縮小すれば浮上の期待がかかるが、現状のように15円程度まで順ザヤが拡大すると強気で将来展望することは難しくなる。このためサヤ滑り狙いで期先売りを仕掛けたいとする専門家の声が多い。

 実際、相場が順ザヤ化しているということは、戦略的にサヤ滑り狙いで期先に売りが集まる以外にも、足元の需給の緩みを示している。昨年後半から産地国が政治的に協調して価格浮揚策を打ち出しているが、その効果がまだ表れず長年続いている需給の緩和状態が改善されていないとも言い換えられる。

 逆に、ゴム相場が底入れして本格的な上昇相場となるには、この当先のサヤの逆転が必要不可避であり、その状態になってはじめて天然ゴム需給が改善方向に向かうシグナルが点る。

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