ゴム市場「国内在庫の増加傾向が東京ゴム上昇のサイン」

 本日発表された全国生ゴム営業倉庫在庫は、前句(1句は10日間)比1702トン増の1万2987トンとなり、11月末から増加傾向を続けております。ここで注目は、昨年6月20日の2万1205トンから昨年11月20日に9791トンにまで在庫減少が続き、それと共に東京ゴムが下落を続けたことでしょう。そして、11月30日から3句連続で在庫増加を続けているが、それと共に東京ゴムが上昇を続けていることも注目でしょう。「国内在庫の減少で東京ゴムが急落し、国内在庫の増加で東京ゴムが上昇」と聞けば、違和感を覚える投資家も多いことと思われますが、東京ゴムの取引経験が長い投資家であれば、その意味が解かるのではないでしょうか。これまでも国内在庫が激減を続けながら東京ゴムが急落し、在庫が増加傾向に転じると共に東京ゴムが上昇を始めたことが度々ありました。
 全国生ゴム営業倉庫在庫が昨年6月から11月にかけて54%も減少する間にシンガポールゴムが200セント付近から150セント付近まで暴落しました。その間、ドル円が1ドル=102円付近から17円ほど円安が進んだことで、シンガポールゴムに比べて東京ゴムの下落幅が小さかったようです。なぜ天然ゴムの価格急落と国内在庫の減少が結びつくかは、それまでの入庫と出庫の数量を見れば一目瞭然です。昨年6月から11月にかけての国内在庫からの出庫量は安定しているが、その間の入庫量が激減しており、それが国内在庫を減少させました。先安感を強めた輸入業者が産地での買い付けを大幅に減少させたことが、入庫減少の原因となりました。そうした産地での買い付け減少が産地現物価格を下落させ続けた背景もあります。昨年11月時点では、そのときのペースで国内在庫が減少を続けると、4ヵ月後に国内在庫が尽きる計算となっていたほどです。しかし、こうした状況が過去に度々あったことを気付かれた投資家も多いのではないでしょうか。

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