どう動く2015年のゴム相場 春の減産期に高値示現の素地

 2014年の東京ゴム先限価格は1月6日の高値266円30銭から10月3日の173円80銭まで実に92円50銭下落した。それでも、2月6日の安値210円から3月17日の244円80銭まで約35円上昇している。これは、例年、タイ産地では春に向けて乾期を迎え天然ゴムの生産量が減少、需給改善によって先高感が強まったからだ。ただ、この反騰相場で一部のタイ輸出業者が大量の現物を東京に運び、それを表すように東商取(東京商品取引所)の生ゴム指定倉庫在庫が2万トン強(2014年5月20日)まで膨れ上がった。

 その結果、東京ゴム先限が10月3日に173円80銭まで下落を強いられたことは記憶に新しい。
 

 さて、2015年の相場をどう読むかだ。大きなカギは一にも二にも、タイ政府の市況対策がゴム相場にどのような影響を与えるかだ。タイ政府は11月初めからゴム農園公社を通じてゴムを買い上げており、60億バーツの資金で10万トンほどを買うものと思われる。

 それでも、原料価格がキロ当たり60バーツを回復しなければ、残る140億バーツの一部資金で買い増しする公算が大きい。問題は200億バーツの資金で30万トン強の現物を買い上げることが可能ながら、それでも市況回復が思わしくなかった場合、今度は逆に、その時点で市場はいかにタイを始め世界の過剰在庫が多いかを思い知らされることになりかねない。

 仮に200億バーツの資金で30万トン強の過剰ゴムを買い上げても市況回復が思わしくない場合、タイ政府が更に資金をつぎこんで現物を買い上げるのか、逆に買い上げを断念するのか。

 しかし、後者を選んだ場合、その失望感と買い上げた在庫30万トンの処分などの不安が強まって、市況は下落する恐れ大で、結果的に、タイ政府は後者を選ぶことになるだろう。

 それでも、救いがないわけではない。というのも、世界最大の天然ゴム生産国であるタイは2月以降、乾期を迎える。これによって、天然ゴムは減産期の影響で供給が減少、5月頃まで需給がひっ迫する時期に移行する。

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