2015年の天然ゴム市況

 東京ゴム先限相場は、2014年中だけでも1月の高値266.3円から10月には一時173.8円まで下げ、この間92.5円、35%もの下落となったばかりか、2011年の高値535.7円から最大で361.9円、68%もの下げ幅を記録した。過去最大のゴム相場の暴落が悲観的な空気を誘うとともに、そろそろ安値が出尽くして上昇相場に転じるのではないかとの楽観的な見方をマーケットにもたらしている。

 ちょうど、そのような強気感が広がるタイミングで天然ゴムの生産国が価格支援策に乗り出したことが追い風となり、年末にきて楽観的な空気が広がりつつある。

 インドネシアが主力のSIR(インドネシア産標準ゴム)をキロ当り150セント以下では売却しない方針を打ちだしたほか、タイ、インドネシア、マレーシアの3カ国が協力し合い、来年から輸出を一定量削減することで天然ゴム価格を支えようとする動きが示されている。加えて、タイ政府は60億バーツにのぼる政府予算を計上し12月から1日当たり3000トンのペースで市中から天然ゴムを買い上げる動きに出ている。この資金でおよそ10万トンの天然ゴムを買い上げることができる計算で、タイの国内ゴム価格がある程度値上がりするのではないかとの見方が誘われている。

 参考までに、タイ中央ゴム市場の12月24日現在の原料ゴム(未燻製USSシート)はキロ当り54バーツ中心。12月2日時点で同43.87バーツとなっていたことからすると1カ月足らずで10バーツ超の値上がりである。また足元のタイ現物価格(RSS3)は日本商社向けのオファー・ベース(2015年1-2月FOB契約/バンコク港積み)で163~164セント中心。このタイ現物オファーも月初の安値153ゼントから約10セントの上昇となっている。

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