ゴム市場「タイの現物価格が上昇を続ける理由」

 タイ・ハジャイのRSS3号現物価格は、月初から上昇を続けております。今週になりタイ農務次官から、「タイ政府が60億バーツ(約220億円)規模での政府備蓄を開始」との事が伝えられました。それによると、先週は1日あたり1000トンの政府備蓄購入をしたが、15日から1日当たり3000トンの政府備蓄購入を実施するということです。ここで注目は、タイ政府は、農家からキロあたり60バーツで買い付けを実施していることです。16日時点でのタイ・ハジャイのRSS3号がキロあたり57バーツであることから、農家としては、普通に販売するより、タイ政府に販売することを優先します。しかも、タイ政府が60億バーツの買い付け資金で1日あたり3000トンの購入を続けることから、今後、35営業日ほど「1日あたり3000トンの購入」を続ける計算となるだけに、産地現物価格が上昇することは避けられないと考えるべきかもしれません。
 タイの現物市場では、中国から先月に20万トン、今月に20.8万トンのまとまった買い付け契約が行われました。しかも中国政府が天然ゴムの政府備蓄積み上げ開始を発表しました。そしてタイ政府による政府備蓄積み上げも始まりました。産地での買い付けが活発化し始めたことを受けて産地現物価格が上昇を続けております。また、中国財政省は昨日、1月1日からの天然ゴム輸入関税の引き上げ決定を発表しました。詳しい引き上げ幅は、今月中に発表される模様。輸入関税引き上げに伴う中国天然ゴム輸入採算価格の上昇も無視できないでしょう。原油価格が暴落を続ける中でも産地天然ゴム現物価格が月初より上昇を続けていることから、天然ゴム市場の地合いが急速に強まってきたように感じられます。

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