5年9カ月ぶりの安値更新し底抜けしたシンガポールRSS3相場

 東京ゴム市場と同様、天然ゴム相場の国際指標の一つであるシンガポールRSS3の中心限月が12月9日に一時148.0セントまで下落した。この動きにより10月2日の直近安値148.3セントを下抜くとともに、2009年3月以来5年9カ月ぶりの安値をつけた。問題は、10月の安値148.3セントを更新したことで2011年の天井から続く下落相場に終止符が打たれたのではないかとの見方が否定されたことにある。底入れの確認が先送りされたことで、年末から年始にかけてのゴム市場は再び悲観的な空気に支配され、相場も弱含みな推移が継続する可能性が高い。

 シンガポールRSS3相場が安値を更新したということは、この間、天然ゴムの主要な生産国が下値をサポートするため仕掛けてきた諸々の政策も否定されたといえる。具体的に、今年10月以降、インドネシア・ゴム協会はキロ当り150セント以下では販売しないという方針を取ったり、またタイ、インドネシア、マレーシアが協調して来年から輸出を削減することを決定したり、あるいはタイ政府が独自にゴム農民に対し支援策を行ったり在庫を処分させたりなどの動きがあっが、一連の強材料が否定されたということだ。

 実際、11月20日に開催されたタイ、インドネシア、マレーシア3カ国による輸出削減策に関しては、会合の場で具体的な削減数量が示されなかったこと、また過去に一部生産国が輸出削減を遵守しなかったことがあるため、来年から導入される予定となっている政策も守られないのではないかと懐疑的に見る向きがあることは確かだ。

 加えて、前述のとおりインドネシアは同国の標準ゴムであるSIR20をキロ当り150セント以下では売り成約しないことをゴム農民団体に通達していたにもかかわらず、同国の安売りが止まないこともゴム相場が下落している原因の一つだ。ジャカルタのトレーダーによると、先週末にブリジストンと交わした契約は、2015年2月積みFOB条件でインドネシア産SIR20をキロ当り148セント(ポンド当り67.25セント)で売却する内容だったという。これが事実だとするなら前述の最低売却価格150セントを下回っている。

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