原油暴落が金融リスクに繋がる可能性

 11月14日付け当コラムで「~前略)サウジが真剣にシェア競争に踏み切ったのであれば、リーマンショック以降、続いた75‐115ドルのレンジ下限が、55ドル近辺まで切り下がる可能性もあろう」と指摘したが、11月OPEC総会での減産見送りでの急落後、自律反騰の動きもあったが、サウジアラビアが1月のアジア顧客向け原油輸出価格をほぼ14年ぶりの水準へ大幅に引き下げたことに続き、イラクもアジア顧客向け原油販売価格を大きく引き下げ、産油国の価格競争激化が懸念されることや、OPECが来年のOPEC産原油需要見通しを12年ぶりの水準に引き下げたことが嫌気され大幅続落となっている。EIA統計で原油在庫やクッシング原油在庫も増加、石油製品在庫は予想以上の大幅増加となったことなどに対する失望感も広がった。
 新たなレンジ下限を試す流れで、チャート上の底打ち感は出ていない状況だ。ただし、想定されるレンジ下限(55ドル)~心理的節目50ドル水準程度まで下げると、リーマンショック後の安値を起点とした比較では、他の国際商品と、ほぼ同等の下げ率となり、相対的な割高感は解消されるだろう。

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